和室をモダンにリノベーションするには?

DIYのこと

和室のリフォーム・リノベーションというと洋室にすることを考える方も多いと思います。
でも、和室ならではの良さを活かして、和室のままリフォームするのもひとつの手段です。
伝統的な和室からおしゃれな「和モダン」テイストにチェンジ!
そんなDIYも人気が高まっています。

ちょっと難しそう
大変そう

そう思われがちですが、そんなことはありません。
素人でもやり方さえ分かれば遊び感覚で楽しくDIYできちゃいます!

こちらの記事では、楽しくDIYで和室を和モダンにリフォームするやり方とコツなどをご紹介していきたいと思います。
(私たちの失敗談も載せていますので参考にいていただければ……)

古い和室の特徴

まず、古い和室って?
どんな特徴がありますかね?

和室には

  • 床は畳敷き
  • 壁は砂壁や繊維壁など
  • 柱や長押などの木部あり
  • 天井は格天井(ごうてんじょう)や竿縁天井(さおぶちてんじょう)などの木製
  • 収納は押入や天袋
  • 扉はふすま
  • 窓は障子
  • 床の間あり

といった特徴があります。

特に古い和室の場合、
壁や畳などが日焼けして変色していたり、壁にはシミが浮き出したり砂がボロボロと落ちる。
ふすまや障子は日焼けだけではなく穴が空いていることも多々……。

このような古い和室を清潔感のある快適な空間、「和室をモダン」にできたらどうでしょう?

和モダンとは?

日本独特の伝統的な「和」のデザインと、現代的なデザインを併せたスタイルのことを「和モダン」と呼びます。

和モダンとは言ってもさまざまです。
畳をフローリングに変えたり。
壁や柱の色を現代風に変えたり。

例えば、フローロングの床に障子のはめられた窓を併せたり、和風のインテリアを配置する。
格子柄の引き戸や低めのテーブルやソファを採用したり、照明を工夫することで和モダンにすることもできますね。

色の配色で言えば、日本の古民家では柱などの木部が黒やダークブラウンのものが多くみられます。
柱や長押などを黒やダークブラウンに塗装して、塗り壁などの白い壁と組み合わせると、コントラストのある和モダンな部屋にすることができます。

業者に委託するか?DIYできるか?

和室を和モダンにしたいと思った時

リフォームは業者に頼まないとできないよね?

自分でもできるのかな?

DIYでやるのは難しそう……

と思われる方もいるでしょう。

業者に依頼すれば、インテリアデザインから施工まで専門家が担当してくれますから、仕上がりも美しい部屋にしてもらえることでしょう。
一方、できあがってから「こんなイメージじゃなかった……」という問題が起こるなんてことも。

DIYで和モダン化を目指すなら、コツやポイントを押さえることで、イメージ違いになるデメリットを減らすことができます。
柱や天井、壁などの配色も、ホームセンターなどで自分で選ぶことができ、施工途中での計画変更も可能です。
もちろん手間はかかりますが、色々と工夫しながら自分の思い描いた部屋に作り替えられるのがDIYの魅力ですね。

業者に依頼した場合とDIYの費用を比較

業者に和モダンへのリフォームを依頼した場合と、DIYで施工した場合の費用の比較をしてみましょう。

今回比較したのは、8畳の和室を和モダンに施工する場合の下記2点についてです。

  • 壁の塗り替え
  • 障子とふすまの張替え

委託の場合

壁、柱の塗装は床の間の有り無しで費用が異なります。
また障子やふすまの張替えは別料金となることが多く、枚数によっても異なります。

床の間有:10万円前後
床の間無:9万円程度
障子、ふすまの張替え:2万円前後

合わせて12万円前後かかります。

DIYで行う場合

ペンキなどの塗料だけではなく、部屋が汚れないための養生や塗るための道具も必要です。

日本家屋の和室の多くは、部屋の大きさがある程度一定で決まっています。

8畳間:約3.6m×約3.6m
6畳間:約3.6m×約2.7m
高さ約2.4m

そのため、8畳の和室の壁を塗る面積は、
3.6m×高さ2.4m=8.7平米
8.7平米×4面=35平米

6畳の場合は30平米。

それに、床の間がある場合は約8平米がプラスとなります。

8畳で床の間がある場合は約43平米の壁が対象となり、そこから出入口、障子、ふすまなどの面積を差し引いた面積が塗料を購入する量の目安となります。

材料費:2万円前後
内訳:珪藻土0.8万円+シーラー0.7万円 + ペンキ0.2万円

私たちが実際にDIYした事例をご紹介

まず古い和室を和モダンにする際、配色と使用する素材の方針を決めました。

  • 配色は木部をダークブラウンに、壁を白に
  • 木部の塗装は水性ペンキ、壁は珪藻土を使用する

【施工前】
床:畳
壁:モスグリーンの古い砂壁
窓:障子
柱や長押:一般的な木部の色のまま
ふすま:古い絵柄もの

【施工後】
床:畳を表替え。畳の縁柄を交換
壁:珪藻土を塗装
障子や柱、長押などの木部:ダークブラウン塗装
ふすま:白い壁紙に張り替え

DIYで珪藻土を選んだ理由

塗り壁材として、漆喰と珪藻土で悩まれる方も多いのではないかと思います。
今回私たちが漆喰ではなく珪藻土を選んだ理由は、珪藻土が中性で取り扱いしやすいからでした。

漆喰は調湿性に優れていて抗菌効果もあり、和モダンを表現するのに良い壁材ですが、PH値が強アルカリ性なため、塗る際の取り扱いに注意が必要でした。また、子供と一緒に施工した事もその理由です。

一方の珪藻土はPH値が中性で、施工する人に優しい壁材です。

私たちが選んだ「かんたん・あんしん珪藻土」は、12色揃っているので、イメージした部屋に合わせて色味を選ぶことができます。

さらに水性タイプで、ローラーやハケを使って塗れますので、初心者にも取り扱いしやすいのもポイントです。

珪藻土の特性である「調湿」と「脱臭」の効果もありますので、快適な「和」の空間づくりができます。

和モダンへのDIY 私の失敗談

思っていた以上にマスキングテープの数が必要だった

壁や柱を養生した時、用意していたマスキングテープを使い切ってしまい、買い足すために作業を中断してホームセンターへ行ったことがあります。

面を保護するマスカーはある程度の使用量を予想できますが、細かい所を養生するマスキングテープは予想以上に使用することもあります。
作業途中でマスキングテープがなくなることのないよう、余裕をもって購入しておくことをおすすめします。

養生を忘れた!養生が不完全だった!

シーラーや珪藻土を塗り始めてから、
「あ!ここの養生忘れてた!」
となったことが何回かありました。

よく確認すれば良かったのだろうと思いますが、作業中は没頭していて俯瞰して見られなくなっている時もあるので、こういうイージーミスも起こります。

特に私が忘れてしまったのが、「床の間」の養生でした。
「床の間」は部屋の隅に凸って配置されているので、作業で「床の間」の床や「床の間」上の壁裏を養生し忘れた、なんてことも。
養生する際には、部屋をパーツ毎チェックしていくと、養生忘れを防げるのでは、と思います。

「養生が不完全で、塗料が染み出してしまった!」という失敗もありました。
これはDIY初期の頃によくあったのですが、マスキングテープを貼る際にしっかりと上から押さえなかったため、テープの浮いた隙間に塗料が入ってしまい、養生を剥がした時にショックを受ける結果に。

特に部屋の隅など角度があるような場所は、しっかりとマスキングテープを貼るようにしましょう。
マスキングテープを貼った上から、ヘラのようなもので角をしっかり押さえると、隙間ができにくく、失敗も少ないと思います。

養生テープの幅が細くて塗料がはみ出してしまった

マスキングテープは細めから太めまで、さまざまな幅のモノが売られていますが、塗料のはみ出しを防ぐためにも、ある程度太めのものを使うと良いと思います。

DIYを始めた当初、細めのマスキングテープ24mmを使っていたため、珪藻土をローラーやハケで塗るとテープの幅を超えて塗ってしまったことがありました。
一度はみ出してしまうと、後戻りできません。
結果、マスキングテープを剥がしてみて……。
はみ出した所が細く直線的に「ピー」って色が目立つ!
……後で湿らせたタオルを使いゴシゴシ落としていきました。

▲24mmのマスキングテープ。この後、壁に珪藻土を塗りましたが、木部にはみ出しました……。

それからは養生テープをケチらず、30mm幅を使うようになりました。

まとめ:和室をおしゃれな和モダンへDIYに挑戦

ここまで日本ならではの和室をおしゃれで現代的な和モダンにする方法について、DIY初心者の私の経験談などを交えてご紹介しました。

業者に依頼することもできますが、自分が思い描いたお部屋に自分の手でできる喜びや楽しさはDIYならではのものです。
ご興味のある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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