<DIY記録06>勝手口って必要ですか?築古物件の勝手口を撤去した方法を解説します!

DIYのこと

DIY初心者が築46年築古物件をセルフリノベーションしたシリーズ、第6話。
今回は勝手口をなくしたお話です。

勝手口は必要ですか?

サザエさんの台所にもあって、御用聞きのさぶちゃんが

「ちわー、三河屋でーす!」

とやって来る勝手口
古い家はキッチンがリビングと一体化していなかったり、玄関からキッチンが遠かったりで、外への出入り口として勝手口が設けられていることがあります。

では今回の家の間取りを見てみましょう。

勝手口の扉に通気口があるタイプは部屋の換気のため、無くさない方がいい、という話も聞きましたが、この勝手口は単なるドアです。
しかも玄関からキッチンが近い。

う~~~~ん、必要性を全く感じないですよね、勝手口。

ということで、思い切って、勝手口をなくすことにしました!

勝手口を壁にする方法を考えよう

まず「勝手口をなくす」方法として、下記の2つの作業に分けられます。

  • 勝手口の土間に床を張る
  • 勝手口の扉部分を塞ぐ

勝手口は土間コンクリートが敷かれているので、その上に束を立てて、根太受けを作り、根太を張ります。
根太は押入と床の間の解体で出た廃材を再利用します。
コロナ禍でのウッドショックで、木材の値段が高騰し続けていることはご存じの方も多いと思います。
床の張り替えなどのリノベーションに根太や合板は必須の材料になるのですが、新しい木材をバンバン買う、という訳にはいきません。
ということで、使える古い木材はできるだけ再利用していきます!

勝手口の扉部分は、古い扉を外して壁を作ることにしました。
全体の施工手順は

  1. 扉の撤去
  2. 柱の設置
  3. 土間に束を設置
  4. 根太張り
  5. 外壁設置
  6. 外壁へのモルタル塗り
  7. 腐食防止塗料の塗装
  8. 断熱材入れ
  9. 内壁の設置

です。

勝手口をなくす・実践編

上記で考えた施工手順に沿って、勝手口を撤去していきましょう!

1.扉の撤去

これは簡単ですね。扉を固定している蝶番を外していけば、扉は外れます。

2.柱の設置

扉を外した場所に壁の基礎となる柱を設置します。

勝手口の扉を外す時に気付いたのですが、扉の右左で10mmも高さが違ってました。
長い年月で扉の枠が歪んだんですね。

壁を作る際の基礎とするため、ツーバイフォーで柱を作り、真ん中に間柱を入れます。

ここでの工夫として、柱は勝手口の高さより1mm弱ほど柱を高くカットしました、
金槌で柱の先端部分を叩き凹ませることで誤差をなくし、枠にピッタリのサイズにします。
さらに金槌で柱を叩きながら立ち上げます。

そうすることでビスを打ち込まなくてもビクともしない柱が立ちます。
金槌で先端部を凹ませると、その部分は時間が経過すると元に戻ろうとしますので、柱はさらにしっかりと固定されます。

3.土間に束を設置

勝手口は外からモノを出し入れするため、靴を脱ぐスペースがコンクリートで作られていました。
このスペースに部屋のフロアと同じ高さの床を作るための根太を張ります。

根太張りのためには、根太を支える束が必要、ということで、ホームセンターでステンレス製の束を購入しました。

3つ買って来て設置しようと思ったのですが、なんと4つ必要だったことが判明!
不足分として再度束を購入する……こともできたのですが、ここは木材の再利用を!ということで、床の間の棚に使っていた柱で代用しました。

4.根太張り

土間部分に根太を張るため、土間の内側に根太受けを設置しました。
この根太受けに使った木材も廃材の再利用です!

根太受けと束に根太を乗せて、床の骨組みが完成しました。
骨組みを作る際の注意点は、既にキッチンの床に張られている根太とのレベルを合わせです。
根太の高さが違ってしまうと、後々床が沈んだり傾斜ができてしまうので、レベル合わせは慎重に行いました。

5.外壁設置

外壁を施工するのは正直初めてだったので、どんな材料を使えば良いのか、さっぱりでした。
そこでインターネットやYouTubeを調べに調べ、普通の合板ではなく「ラスカット合板」を使うことに。
ラスカット合板は地震に強く、防水効果もあり、モルタルを塗りやすい商品です。
このラスカット合板を設置した柱と枠にビス止めしていきます。
ビス止めした後、ラスカット用コーキング目地材でビス止めした箇所やラスカット合板の境い目を全てコーキングしました。

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6.外壁へのモルタル塗り

コーキングが乾くのを待って、次の日です。
ラスカット合板の上にモルタルを塗ります。
モルタルは外壁として使えるものをホームセンターで購入。
バケツの中で水と混ぜて準備完了です。
左官屋さんのように左官ゴテを使って塗り広げ、壁全面を覆いました。

7.腐食防止塗料の塗装

シロアリなどの害虫や湿気による腐食などを防ぐため、床下になる木部に腐食防止塗料を塗ります。

8.断熱材入れ

今回作った壁だけ入れても効果は薄いのですが、少しでも保温効果と防水効果を求め、断熱材を入れることにしました。
採用した断熱材は旭ファイバーグラスのアクリアネクスト(Aclear)です。
ホームセンターで購入できました。

Access Denied

断熱材を壁の高さに合わせてカット。
断熱材には両端に耳がついているので、その耳の部分を柱にタッカーで打ち止めていきました。

9.内壁の設置

内壁は12ミリの針葉樹合板を使いました。
内壁の枠部分も歪んでいるため、長さを測ってままのサイズでカットしたのでは、歪みに対応できない可能性が高いです。
なので、合板を直接壁になる部分に当てて、印を付けて切っていきます。

印に沿ってカットした針葉樹合板をビスで固定して、壁の下地が完成しました!

勝手口を壁にするDIY完了!実際かかった費用は?

今回の勝手口を塞ぐ作業には実質6時間くらいかかったと思います。

DIY費用は材料費の約0.7万円

思っていたより安い費用でできました♪
出来栄えもなかなかなモノになって大満足です。

業者さんに頼むと日程調整もしなければならないし、数万円は取られるかな?

今回キッチンの根太が全てフラットになったので、次回以降にキッチンの床下地づくりについて書きたいと思います。

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