こんにちは、ケイです。
古い家には必ずといってある「和室」。
古い畳に色あせた砂壁、柱も長年の汚れが染み込んでいて、なんとも居心地の良いとはいえない空間……。
さらに今の生活様式にイマイチ合わないのが正直なところです。
古い和室には、柱が表面に露出している「真壁」が多く採用されています。
「真壁」を「大壁」に変えると本物の洋室になりますが、それなりに手間とお金がかかるのが難点……。
古い和室の壁をいかに簡単に手間を軽減して費用を抑えキレイに仕上げるか!
今回はその方法をお伝えします。
和室の壁についておさらい
和室の壁をDIYで洋室風にする方法については、↓の記事で前に紹介しました。
まずは準備編として、壁の種類や構造についてこちらをご一読ください。
和室の壁を手軽でコスパ良くDIYでリノベしよう!
和室は「砂壁」と柱などの「木部」で構成されています。
それぞれがそれぞれの色味を持っていて、表面も凸凹としているので、プロがリフォームする際には、「真壁」を「大壁」に変えるのが一般的です。
でもこれを自分でやろうとすると、柱の厚み分の木材を壁に打ち付けて、石膏ボードを貼って、下地処理して、壁紙貼って……。
と、とにかく完成までの工程がたくさんです。
そこで、逆転の発想。
柱を「隠そう」とするから手間になるのであって、柱を「目立たなく」してしまえば、それなりに洋室風になりますよね!
柱と壁を「一体化」させて、手間を劇的に軽減する!
和室の柱を目立たなくして壁と一体化させる方法は、ズバリ「柱と壁を同系色の色で塗装する」ことだと私は考えました。
そこで和室の壁を塗装する手順です。
- 掃除
- 壁を養生
- 柱に木部シーラー(シミ止め)
- 柱に白のケンエース(水性ペンキ)
- 養生を剥がす
- 柱を養生
- 壁にアクドメール(シミ止め&下地固め)
- 壁に白の珪藻土を塗装
- 養生を剥がす
という風になりますが、この作業の中でいちばん地道で大変なのは、2と6の養生です。
よく、「下準備8割」と言われていますが、塗装の中での下準備は「養生」です。
柱を塗る際は、壁にペンキがつかないように壁面にマスキングテープで縁取りして、マスカーを貼ります。畳が汚れないように床にもマスカーや養生シートが必要です。
私自身の経験でも、養生にはかなりの時間と手間がかかりました。
手抜きをすると、せっかく養生したのに、塗料がはみ出たり滲み出したりしてしまうんですよね……。
そこで考えました。
壁の色と柱の色を同じ色にしてしまえば良いじゃないか!
私が良く採用しているのは
- 壁に白の珪藻土を塗り
- 柱に白のケンエース(水性ペンキ)を塗る
です。
そうすれば柱は部屋全体に馴染み、あまり目立たなくなります。
白の塗料を使うのは、清潔感があって誰にでも受け入れられやすい色だからですね。
さらに、天井も白のケンエース(水性ペンキ)で塗ります。
クッションフロアも爽やかな白ベースのものをチョイス。
そうすると養生が必要なのは、窓やドア周りと床だけになります。
具体的な工程はこちら↓
- 掃除
- 窓回り、ドア周り、床を養生
- 柱に木部シーラー(シミ止め)
- 柱に白のケンエース(水性ペンキ)
- 壁にアクドメール(シミ止め&下地固め)
- 壁に白の珪藻土を塗装
- 養生を剥がす
塗る前の養生の工程が少なくなるので、手間がグッと減りますね。
結果、こんな部屋になりました!
養生の手間を省いて、古い和室を清潔感のある部屋へ!
どうでしょう、とても爽やかで清潔感のある部屋になったのではないでしょうか?
部屋の内部を塗装する場合、どうしても必要になる養生の手間を省くだけで、作業が確実に楽になります。
プロの塗装屋さんからしたら邪道だと思いますが、そこは素人が頑張ってひねり出したアイデアということでお許しください。
その分、下地のシーラーや珪藻土、ペンキは丁寧に塗るよう心がけましたので……。
今回は白ベースの部屋にしましたが、同系色の色を使えば、違った雰囲気の部屋にすることも可能なので、もしDIYで行き詰っている方がいたら、参考にしてもらえればうれしいです。
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