リフォームで古い和室をDIYしようと思ったとき、
「どう進めて良いかわからない」
「DIY初心者だけど、自分でできるの?」
「費用はどのくらいかかるものなのか?」
といった疑問を持たれる方もいると思います。
こちらの記事では、私たちが実際にDIYでリフォームした経験を元に、費用を抑えて和室をモダンにする手順をご紹介します。
和モダンにするための方針を決定
今回ご紹介するのは私が行った
- 柱などの木部をダークブラウンの水性ペンキで塗装
- 古い砂壁を白い珪藻土で塗装
というDIYの内容についてです。
古い和室を和モダンにするために、配色と使用する素材の方針を上記のように決めました。
実際の施工手順
DIYを始めるにあたり、施工手順を確認しておきます。
- 掃除
- 床・スイッチカバーなどの養生
- 砂壁のボロボロを抑え込む…壁の下地処理
- 柱を塗装
- 養生
- 珪藻土
- 養生を剥がす
準備した物
事前の掃除用
- 雑巾数枚
- ほうき
- 掃除機
養生用
- マスキングテープ
- マスカー
- 養生テープ
- ブルーシートや新聞紙
- ハサミ
- カッター
下地処理・塗装用
- 珪藻土の下地処理剤(アクドメール)
- 木部用シーラー(ニッペ 水性ヤニ・シミ止めシーラー)
- 水性ペンキ(ホワイティカラーズ/カラー:モカチャ)
- 珪藻土(かんたん・あんしん珪藻土/カラー:クリーム)
- ローラーバケハンドル
- ローラーバケスペア(塗装する箇所を確認して数個を用意)
- 水性用または万能ハケ(細かいところが塗れるように小さなもの)
- 継手(高いところを塗る場合は必須)
- ローラートレイ
- ローラーバケット
- ローラーバケット用内容器
- しごきネット(余分な塗料を落とす)
- 空の500mlペットボトル(希釈の水汲み用)
- 作業用手袋(ゴム手袋やビニール手袋)
- 作業用の服装
- 可燃ゴミ袋(剥がした養生用品を捨てる用)
和モダンを目指してDIYした施工方法
作業1日目
1.掃除と床の養生
塗装を始める前に、塗装する場所を掃除します。
柱や長押などの木部はホコリを払い、固く絞った雑巾で拭きます。
砂壁はほうきを使ってホコリとボロボロと落ちてくる砂を払います。
2.床・スイッチカバーなどの養生
これらが終わったら一度掃除機をかけ、床を養生します。
下地処理と柱の塗装時にペンキなどが落ちても大丈夫なように、床部分をブルーシートやマスカーで覆いましょう。
コンセントやスイッチのカバープレートを外し、コンセントやスイッチ部分に養生テープやマスキングテープを貼ります。
畳替えを行う場合には、畳を業者に預けている間に作業をすると、畳が汚れる心配がなく安心です。
畳がない場合でも床の養生は必要です。
3.砂壁のボロボロを抑え込む…壁の下地処理
和室の古い壁はボロボロと砂のような粉が落ちたり、シミが広がっていることも多いので、まずは下地処理を施します。
ほうきなどで砂を軽く払い落した後、珪藻土用の下地処理剤(アクドメール)を2回塗りします。
細かい箇所は細いハケで、広いところはローラーバケで塗っていきます。
ローラーバケの使い方にはコツがあるので、別の記事でご紹介したいと思います。
1回目は壁への吸い込みが激しいですが、乾燥後は被膜ができている状態なので、2回目は比較的スルスルと塗ることができました。
作業2日目
4.柱をダークブラウンに2回塗装
木部を塗装する際、木部からはアクやシミが出てくるため、木部用シーラーを先に塗る必要がある場合があります。
今回私たちはアクが出てきても目立たない塗装色としてダークブラウンを選んだので、シーラー処理は省略しました。
使った塗料は、カインズホームの水性ペンキ「ホワイディカラーズ モカチャ」です。
光沢つやけしのマット仕上げ、防臭水性タイプなので、室内でも安心して使用できました。
1回塗りだと塗りムラが目立ちますので、ペンキが乾いたのを確認して2回目のペンキを塗りました。
柱をペンキで塗装する際、私たちは養生をせずに行いました。
これは、後で壁を珪藻土で塗装することで、はみ出してしまったペンキを隠すことができると判断したからです。
本来、丁寧な仕上がりを目標とするならば柱の塗装前に養生しますので、ご自身の目指す仕上がりにより、養生するかしないかを選んだら良いと思います。
作業3日目
5.養生
次の段階で壁の塗装時に塗料が付かないようにするため、壁以外の場所をマスキングテープやマスカーで養生します。
養生する場所は、壁と柱のキワ部分、襖や障子、建具の端などです。
今回は珪藻土を塗るため、マスキングテープは際から2mm隙間を空けてしっかりと貼り付けます。
この時隙間があかないようぴったりと貼り、さらにテープの上からしっかり押さえて貼り付けましょう。
マスキングテープを密着させておかないと、塗料が隙間から入り込み、マスキングテープを剥がした時に塗料がにじみ出すといった失敗につながります。
マスカーは広い面を覆って養生することができます。マスキングテープを貼った上から貼り付け、はさみでカットします。
カットした後、ビニールシート部分を広げ、マスキングテープなどで端を固定します。
6.壁に珪藻土を塗装
古い砂壁を下地処理剤(シーラー)のアクドメールで固定した後、珪藻土を2回塗装しました。
その後、ローラーやハケで塗れるフジワラ化学株式会社の「かんたん・あんしん珪藻土」のクリーム色を重ね塗りしました。
珪藻土には、左官コテで塗るタイプとローラーで塗るタイプがあります。
珪藻土を左官コテで壁に塗るにはある程度の慣れとテクニックが必要ですが、ペンキ感覚でより簡単に施工できるローラータイプなら、DIY初心者でも簡単に珪藻土を壁に塗ることができます。
7.養生を剥がす
軽く触って珪藻土が手に付かないくらい乾いたら、養生を剥がします。
養生を取る際にせっかく塗った珪藻土やペンキが一緒に剥がれてしまうこともあるので、慎重に剥がします。
もし珪藻土が乾きすぎてしまった場合には、マスキングテープと珪藻土の境い目をカッターで切りながら、テープを剥がしましょう。
養生を剥がす際のポイントは、上から順番に剥がすこと。
養生したマスキングテープに乾いていない珪藻土が付いていて、手が汚れますので、その手で柱などを触らないように気を付けながら作業しましょう。
マスカーやビニールシートなどは珪藻土の付いた面を内側に織り込みながら丸めていくと良いですね。
養生を剥がし終えたら、取り外したコンセントカバーなどを元に戻します。
まとめ:DIY初心者でも和室をモダンにできた!
今回はDIY初心者の私が、和室をおしゃれな和モダンのお部屋にした方法について、費用を抑えて行ったDIY経験談をご紹介しました。
自分のイメージしたお部屋になっていく過程はDIYならではの楽しみのひとつです。
この記事が和室を和モダンにしたいと考えている方のお役に立てたら嬉しいです!
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