DIY初心者が築46年築古物件をセルフリノベーションしたシリーズ、第13話。
今回は古い玄関と廊下の壁をレトロでおしゃれにDIYしたリノベについて書いていきます!
そもそも玄関と廊下の壁はどんな素材でできているのか
作業を始める前に、まずはペンキを塗る場所がどんな素材でできているのかを見極めて、その素材に合った下地処理をします。
今回の物件は
- 天井…多分ソーラトン
- 壁…昔懐かしい「ザ・昭和」なプリント合板
ソーラトンはスーパーやオフィス、さまざまな建物の天井材として利用されてきたものです。
みなさんもどこかで一度は見たことがあるのでは?
吸音性に優れている不燃材で、長く利用されてきたものなので、もちろん戸建住宅にも使われています。
今回の玄関・廊下部分の天井は全面ソーラトンが貼られていました。細かい模様もあるのですが、それが何とも古さを感じさせますね……。
壁は古い家でよく見る木目のプリント合板です。
昔の家にありがちですが、全体的に暗く重い印象。
これを塗装で変身させます!
玄関・廊下の塗装ミッションの手順は?
今回は明るい雰囲気を目指して、クリームイエローに塗ることにしました。
天井と壁を別の色にすると養生の手間が増えるので、まるっと同じ色にします。
塗装の手順はこちらです。
- プリント合板の目荒らしをする
- 掃除
- 床、ドア枠、コンセント回り、ドアノブなどを養生
- 天井の下地塗り(シーラー:カチオンシーラー)
- プリント合板の壁や靴箱の下地塗り(プライマー:ミッチャクロン)
- 天井・壁の塗装(水性ペンキで2回塗り)
- 養生を取る
それでは詳しく説明していきます。
玄関と廊下の天井を塗装してきましょう!
壁のプリント合板の目荒らしをする
壁材として使われているプリント合板は表面がツルツルしているので、本来は塗装に向かない素材です。
が、あの古臭いデザインのままにはしておけないので、絶対に塗装したい!
ということで、まずは塗料が乗るように「目荒らし」します。
目荒らしとは、ペンキなどの塗膜を密着させるため、細かい傷をつけること。
今回はサンダーに粗目の布ヤスリを取り付けて削っていきました。
この時、絶対に必要なのが「防塵マスク」「防護ゴーグル」「グローブ」。
次に必要なのが「帽子」や「フード」の付いた上着。
とにかく粉が舞うので、吸い込まないように防塵マスクは絶対です!
私はスリーエム 3M(スリーエム)の Vフレックス を使ってます。
掃除と養生をしっかりと
舞っている粉が落ち着いたら次は「掃除」です。
塗る面が汚れていると、塗料を弾いたり後々の剝れなどのミスに繋がります。
なので、掃除は超重要。
細かい隅などは小さいハケなどを使って砂やホコリを落とし、集塵機でゴミを取り除きます。
さらに汚れている面は中性洗剤やアルカリ電解水(油汚れに効きます!)で拭き掃除します。
その後、マスキングテープと養生テープ、マスカーで養生。
養生しそこなうと仕上がりに粗が出てしまうので、ここもしっかり気を抜かずに行います。
階段床の養生がとても大変でしたが、四苦八苦しながらもなんとか養生できました(段差があると難しいんですよね、養生って……)。
ちなみに自分が使っている集塵機はこちら。
パオック(PAOCK) プラスチックタンク バキュームクリーナー oblong mini AM-15L
ちょっとこの集塵機、使い方にコツがあるのですが、文句は言えません。
本当はマキタの集塵機が良いのですが、何と言っても値段が高い。
DIY始めた当初にこの金額を集塵機には出せませんでした……。
天井を塗装…の前にシーラーは?
ソーラトンに水性ペンキを塗る場合、どんな下地処理をすればいいのか?
今回はアク止めの効果も期待しつつ、水性カチオンシーラーを採用。
天井のシミや汚れなどが気になったため、2回塗りしました。
壁と下駄箱のプリント合板にミッチャクロンで下地処理
続いてプリント合板部分の下塗りです。
登場するのは頼れるプライマー「ミッチャクロンマルチ」です。
浴室の壁をDIYで塗装した時にも使用しました。
その時の様子はこちら↓をご覧ください。
とにかくミッチャクロンマルチを使う時は「換気」が大事なのでご注意ください!
ミッチャクロンマルチは揮発性なので直ぐに乾きます。
乾いたことが確認できたら、ペンキを塗っていきましょう!
天井・壁の塗装は水性ペンキで2回塗り
今回天井と壁の塗装に選んだペンキはこちら↓
カインズのオリジナル商品、ホワイティカラーズの色は「アプリコットライト」です。
イメージとしてはふんわりと優し気な玄関と廊下にしたいと思って選びました(嫁が)。
まず1回目を塗装。
天井→壁の順番に塗っていきます。
想像よりも下地の木目が目立つなぁ
階段上は高さもあるし足場も悪いので、注意しながら塗っていきます。
乾燥させて2回目を塗装したら養生を外します。
プリント合板も工夫次第で好みの色に塗装できる!
今回塗装した結果がこちらです。
どうでしょう?
つやけしマットな仕上がりで、柔らかく明るい雰囲気になったのではないでしょうか?
ニトリの照明を取り付けたら、レトロモダンな廊下と玄関になりました!
プリント合板は表面がツルツルとしていて、ペンキなどの塗料との相性が良くありませんが、工夫次第でペンキを塗って自分好みの色に変えられます。
もしプリント合板の塗装をしようか迷っている方は小さな物からチャレンジしてみては?
手間はそれなりにかかりますが、できあがった時の達成感はDIYならでは、ですよ!
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